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湿地の色々

マメコブシガニ

甲殻類|コメツキガニ科
Scopimera bitympana

特徴と習性

フタマドコメツキガニはとても小さく、甲羅の大きさは約1cm程度。体色は灰褐色で、干潟に容易に溶け込み、干潟上で最も大きな群れを形成する。歩脚の内側と外側に楕円形の鼓膜があり、呼吸を助ける働きがあるとされている。フタマドコメツキガニの食事は、歩きながら鋏を使い口に砂を送り、そこから有機物だけを濾しとり、砂は口の上部から吐き出し、砂団子を形成する。この砂団子は「擬糞(ぎふん)」とも呼ばれる。フタマドコメツキガニは通常、巣穴を中心として放射状に食べ進めるので、擬糞も巣から放射状に撒布され、巣穴を中心に四方八方に並べられている。

分布範囲

高美湿地の砂地上で無数の穴があり、その穴から放射状に擬糞が並べられている場所。

引用

  • (書籍) 李榮祥『台灣賞蟹情報』2008
  • (書籍) 林惠真『高美濕地生物資源』1998
  • (書籍) 林惠真、宋文汀、蘇珊慧『台中縣海岸溼地生態教室』2003
  • (書籍) 林惠真、曾于芳『話說高美』2014
  • (書籍) 林惠真『走入海岸線』2015