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湿地の色々

キンセンガニ

甲殻類|スナガニ科
Matuta victor

特徴と習性

成体の甲羅の大きさは約5cm程で、高美濕地のカニの中ではかなり体格の大きいものである。しかし、亜潮帯に生息している種のため、水から離れて活動することができない。また、平べったいオール状の足を持っている。これは浅瀬での生活に適応するために進化した結果である。満潮時には水中でのんびりとしている。干潮時になると浅瀬か、あるいは浅く水の張っている低潮帯の中に身を隠す。肉食性で、他のカニを捕食する場面や、時には偶然その場に居合わせた2、3匹のキンセンガニが魚の死骸を奪い合っている場面も見られる。

分布範囲

高美湿地の砂浜で、毎年5月~10月にかけてよく見かけられる。

引用

  • (書籍) 李榮祥『台灣賞蟹情報』2008
  • (書籍) 林惠真『高美濕地生物資源』1998
  • (書籍) 林惠真、宋文汀、蘇珊慧『台中縣海岸溼地生態教室』2003
  • (書籍) 林惠真、曾于芳『話說高美』2014
  • (書籍) 林惠真『走入海岸線』2015